「だてな暮らし」とは老いても病んでもそれまで住み慣れた伊達地方で自分らしい本来の生活を続けることです。
日本における高齢者人口は年々増加が見込まれており、医療と介護の両方を必要とする状態の高齢者が、自宅で療養することが増えている状況です。これからも住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けていくために、医療と介護の連携を包括的に強化していく事が重要となります。伊達地方では医療と介護関係者の連携をより推進していく目的から令和6年10月に「伊達地方在宅医療・介護連携支援センター(愛称:伊達さぽ)」を医療・介護関係者の相談窓口として開設しました。
当センターは伊達地方(伊達市、桑折町、国見町、川俣町)の委託事業として、伊達医師会が受託しております。
患者さんが退院する際に、必要な介護保険サービスをすぐに受けられるようにするための、県北医療圏における連携のしくみです。
病院とケアマネジャーが、患者さんの入院時から情報を共有し、退院に向けて、話し合い(カンファレンス)や介護保険サービスの調整などを行います。
このルールは、病院関係者、ケアマネジャー、市町村、地域包括支援センター、関係団体の皆様により、平成28年6月から11月にかけて、検討・協議をしていただき、策定されました。
患者さんの退院を地域全体で支えるために、「県北医療圏退院調整ルール」をぜひご活用ください。
日本は「2025年問題」で示されたように超高齢化社会を迎えつつあります。伊達地方もまさにこの課題に直面しています。
そのため、高齢者が要介護状態になっても住み慣れた伊達の地域で自分らしい暮らしを最後までおくれるように、地域が一体となって支援する仕組み(地域包括ケアシステム)が構築されてきています。
しかし、医療と介護の連携にはまだ多くの取り組むべき課題がありますし、行政との協働もさらに重要となってきています。
現在ある介護施設やサービスは多岐にわたるため、住民の方々のみならず、我々医療・介護専門職もその選択に迷うことがあります。
そのような中で、住民一人一人の自立と尊厳を支えていくために、医療・介護・住まい・介護予防・生活支援の5つの要素と自助・共助・互助・公助の4つの助を取り入れたシステムづくりが求められています。
伊達地域の住民の皆様が安心して生活できる環境づくりとその維持、医療・介護・行政が手を携えて歩んでいくための架け橋として、伊達地方在宅医療・介護連携支援センターはその役割を果たしていきたいと考えています。
関係各位のご協力をよろしくお願い申し上げます。
住み慣れた伊達の地域でその人らしく生活できること=「伊達な暮らし」に思いを寄せて、医療、介護に関係する皆様と共に考え、学び、地域のお役に立ちたいと考えております。
私の伊達な暮らしの中心は、元気に働けること
様々な領域の方との繋がり(出会い)から生まれる新たな気づき・学びを最大限に活かし、地域における在宅医療・介護連携推進に取り組んでいきたいと思います。